ここまでやると、もう後には引き返すことができない。つまり、出口は無い。
>日銀は10月31日、予想外の追加金融緩和を発表した。
>今回の追加緩和の主な内容をまとめておきたい。
●マネタリーベースが年間約80兆円程度(これまでは60―70兆円)増加するように金融市場調節を行う。
●長期国債について、保有残高が年間約80兆円(これまでは50兆円)程度増加するように買い入れを行う。
●買い入れる長期国債の残存期間を7―10年程度に延長する(これまでは7年程度)。
●指数連動型上場投資信託(ETF)および不動産投資信託(J─REIT)について、保有残高がそれぞれ年間約3兆円(これまでは約1兆円)、同約900億円(これまでは約300億円)増加するよう買い入れを行う。
>日銀が「その気」になれば、自ら発行している円の価値を下げるのは容易だ。今回の追加緩和は、日銀が「その気」になってしまっているような印象を与えた可能性がある。そうなると、人々は円という通貨を保有したくなくなる。何しろ発行している本人が価値を下げようとしているのだから当然だろう。
>ある人は円という通貨を様々な物と交換しようとするだろう。また、ある人は外国の通貨と交換しようとするだろう。後者の行為を行う人が増えれば、為替市場で円安が進む。実際、そうした人々はすでに出てきている。
<来年9月までにドル120円到達も>
>ドル円相場はさら円安が進むだろう。何しろ、米連邦準備理事会(FRB)は10月29日に、これ以上自らのバランスシートを拡大すると、自分たちが発行しているドルという通貨の価値が毀損してしまうからと、国債などの資産をさらに購入するのを止めたばかりだ。自分が発行している通貨の価値が下がるのを心配している国と、下がって欲しいと考えている国の、どちらの通貨を保有していたほうが安心かは明白だ。
>日銀が今回発表したようなペースで国債などを購入し続けると、1年後には日銀のバランスシートの規模は対国内総生産(GDP)比で70%を超える。FRBは対GDP比25%のところで量的緩和(QE)を終了している。経済規模に比べてそれほど大量に発行された通貨の価値は長期的に見て本当に維持できるのだろうか。
http://jp.reuters.com/article/jp_forum/idJPKBN0IK1NU20141031

